4年生の會田真未さんが、「電子情報通信学会 安全・安心な生活とICT研究会 研究奨励賞」を受賞しました。本賞は、同研究会における発表論文の中から、その後の研究の発展が大いに期待される学生または若手研究者を表彰するものです。
會田さんの受賞論文タイトルは、「3D都市モデルを活用した防災まち歩き・ハザード情報理解支援システム」(著者:會田 真未、内田 理、宇津 圭祐)でした。
宇津研究室では従来、東海大学「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」における「To-Collaboプログラム 地域デザイン計画・安全安心」プロジェクトに参画してきました。このプロジェクトでは、中高校や札幌市などで、防災の視点から地域を見直す「防災まち歩きワークショップ」を開催してきました。
従来のワークショップでは、参加者が撮影した写真を2Dオンラインマップ上に表示するツールを用いてディスカッションを行っていました。會田さんはこれを進化させ、3D都市空間内でキャラクターを操作しながら、撮影した写真や周辺のハザード情報、避難所の位置をリアルタイムで確認・議論できるシステムを開発しました。このシステムは、従来の手法では得られなかった没入感とインタラクティブ性を実現し、若年層の防災意識を高める効果が期待されています。
今回の受賞にあたり、會田さんは「今回の研究発表について、高い評価をいただくことができ、大変光栄に思っています。皆様のご支援に感謝いたします。開発したシステムについては、ユーザエクスペリエンスの面でさらなる改良が必要と考えています。今後も引き続き研究室で改良を重ね、防災分野に貢献できるよう努めてまいります」と述べています。